ヤバいですなぁコレは……
沖縄上陸前で920hpaって……宮崎来てから最大級の台風じゃね?
しかも影響2日間。月曜にかかると保育園も休みになりそうな予感。
これは買い出し行かねばしょうがないかなぁ……
うちで原稿書いてたかったんだけどな〜……
案の定いつもの週末を想定してたから、あまり食材の買い置きがないし……
ムスメを送ったらそのまま出るか。仕方ない。
台風影響下のお買いあげ
緑文字=勢至菩薩(勢至くん)
青文字=アラジン(アラ坊)
で、これが4000円で買った物資になるわけですが。
「いつもより買う量多くない?」
「それと、全体的にレトルトやカップ麺の比率が高くないっすか? あと、パンとか……」
「あ、ほんとだ! 『すぐに食べられるもの』が多い!」
「自炊用の食材も目立つっすね。パスタとかカレーとか。火を使って調理するものが多い感じっす」
よく見てるな、おふたりさん。
気合の入った台風が来た時は、その時の影響時間に応じて
3日間以上は耐えられる想定で食糧を買い込んでおくんだ。
「気合の入った台風?」
宮崎だと、中心気圧930hpa以下/最大瞬間風速60m/s以上の奴がそう呼ばれるね。
『台風銀座』と呼ばれる南九州じゃ、東京だと『大型』って言われる950~960hpaはフツー、
970以上は『温帯低気圧』のレベルだからね。
こっちに引っ越してきたばかりの頃はかなりのカルチャーショックだったよ。
で、ここまでの勢いになる台風だと間違いなく直撃中は外には出られないしね。
だから、食糧買い込んでお籠もりしておくんだよ。
既に飲料水に関しては20L以上の買い置きがあるし、米も潤沢にあるから、それ以外のおかず類や災害に強いレトルト・カップ麺を中心に買っているよ。
「依玖ちゃん、なんで電子レンジを使う食品はダメなの?」
台風の場合、インフラの中で一番やられやすいのは電気だからだよ。
送電線は私達の頭上に張り巡らされてるでしょ。
大概、断水が起きる時は停電に連動して取水・浄水施設がやられてる事が多い。
敷設した水道管そのものがやられるのは堤防決壊や土砂災害でも併発しない限り、稀。
「なるほど、そうなると風で電線が切られる可能性があるわけっすね。
電気が止まれば、レンジやオーブンみたいな家電は使えないっすからね」
そうそう。だから、『火を使って調理ができる食品』をなるべく選ぶのが良いけど、これもあくまで控え。
一番優先したいのは、『手を加えなくてもそのまま食べられるもの』。パンとかシリアルはそのままかじれるし、お菓子も良い選択。
ただしスナック菓子、テメーはダメだw 食い過ぎるから。
「依玖ちゃん、ダンボールやテープは食べ物じゃないけど、なんで?」
風が強い台風の場合は、強風や吹っ飛ばされてきたもので窓が割れる可能性もあるから、
雨戸がない家・理由あって閉められない家が窓の補強用品として使うんだ。
勿論、雨戸があっても破損する可能性は十分あるから、その時の備えにもいいね。
うちはよく使うから買い置きがある。心配要らないよ。「なるほど、ダンボールで簡単な盾を作るんすか!
これなら、外からの衝撃でガラスが割れても、部屋の中に散らないで済むっす!」
そうそう。アラ坊、凄く察しが良くなったな。
よくあるのが、大戦時の空襲みたいにテープを米の字型にして貼るやり方だけど、
アレはかなり危険なのでお勧めしない。
確かに飛び散る量は少なくなるけれど、その代わり割れた時の破片が大きくなるというデメリットもある。
破片が大きくなればなるほど、当たり所悪けりゃ死ぬ可能性もあるしな。
「そういえばさ、おれ、ハンズマンってとこで『防犯フィルム』ってのを買ってた人を見たけど、
ああいう窓用の防護フィルムって、効果あるの?」
ああ、あるね。防犯フィルムの場合、侵入経路が窓の打ち破りやこじ破り・焼き破りである事が多いから、ちゃんと施工すれば金属バットフルスイング連続殴打5分以上に耐えられる強度が出るし、スキマからのドライバーなどによる破壊も防げるよ。
ただ、ホームセンターやKonozamaなんかで売ってる奴は飛散防止のその場しのぎには良いけども、これも全面貼りしないとテープの時と同じく大きな破片が飛び散るし、埃が入ると効果が落ちるし、液体を吹き付けた上で貼り付けするから装着難易度も高め。
その後の防犯効果まで考えるなら、台風オフシーズンの春から初夏までの間に、ちゃんと『防犯フィルム施工技能士(※国家資格)』の方に『CPマーク』付きのフィルムを施工して貰った方がいいよ。お値段が万単位だけど。
『春から初夏』なのは、プロの技能士さんが施工したフィルムは、効果が出るまでに最低1ヶ月の養生期間が必要なため。これが冬施工だと3ヶ月になってしまう。なのでオフシーズンの暖かくなった時期に施工をお願いしよう。
それと、賃貸物件で使う場合は必ず管理人さんの承諾を得る事と、引っ越しの際の原状復帰までちゃんと確認した上で検討しないとね。
あと余談だけど、防災目的で使うなら『防犯ガラス』より『防犯フィルム』をお勧め。
――というのも、防犯フィルムの場合は『フィルムを貼った面から』の衝撃に対して割れにくくなるけど、防犯ガラスの場合は表裏両面からの衝撃に対して割れにくくなるのね。
これがどういうことか、解る?
「それって……まさか、窓から逃げなきゃなんなくなった時、
窓が壊れないから逃げられなくなっちゃう……って事?」
そうそう。火災や土砂災害・地震の時なんかが困る事になっちゃうよね。
○防犯フィルム
■耐用年数10~15年(定期的な貼り替えが必要)
■入手が容易
■既存の窓がそのまま使える
■自力で貼る事もできるが難しい
■安価な物でも48時間程度、プロの施工は1ヶ月~3ヶ月の養生期間が必要
■『フィルムを貼った面』からのみ割れにくくなる(内側からは簡単に割れる)
■ホムセンやAmazonではA3サイズで1枚3000円前後 施工は1㎡につき2万円前後
■白や黒などの色が付いただけのフィルムを
『防犯用』として売っている事もあるので要注意
○防犯ガラス
■耐用年数20年以上
■リフォーム会社やガラス業者の施工が必要
■ガラス板そのものを全取っ替えする
■強度はフィルムよりも高い
■1枚3~5万円前後 サッシの形状によって上がる可能性あり
■表裏全面からの衝撃に対して割れにくくなる上、割れた際にかなり大きな音が出る
■緊急避難経路に窓が使えなくなるため、災害の際の避難方法を考え直す必要がある
簡単に両者の特徴をまとめておいた。
導入費用や維持費用で見るか、災害時の対応も含めるかで選ぶとイイヨ。
九州の台風はホントに怖いんです
最後の方が変な話になっちゃったけど、
○食糧や水は十分に準備する
○暴風域を抜けるまで絶対におそと出ない
○台風情報はこまめにチェック
この辺気をつけておけば、余程の事が起きない限りは大きな被害に繋がらないよ。
まあ……今回のこの規模は『あの』2005年の台風14号と同等のクラスなのもあって、
既に大淀川・小丸川・五ヶ瀬川の各大河川流域ではかなり洪水を警戒してるね。
「そういや、依玖さんが出かける時に渡る大きな川って……」
大淀川ですね。
だから今回かなり警戒してるんですよ。彼処が氾濫したらマジで宮崎市内はタダじゃ済まん。
うちも下手こいたら何かしら被害出るかもしらんしね。
……あー、二人とも青くならなくていいって。
東京じゃ980hpa程度の台風でも大騒ぎになってるけど、その頃からするとね。
こっちで960~970hpaクラスの台風が何個もバカスカ来るのを経験したら、かなり肝が据わったと思う。
普通の雨ですらかなり大粒で勢い激しいのに、台風雨はそれを超える凄まじさだからな……
さて、情報チェックしながら6日以降に備えよう。
何もなければいいんだけども。
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