臙脂文字=最上(モガミン/アイコン左)
青文字=アラジン(アラ坊/アイコン右)
さて、前回は実際に商品発注してみたね。
そして今は届くのを待っているわけだけど、まぁ……発送方法がアレだし、すぐには来ないわな。
「提督、あれから観音さんには何も言われなかったの?」
ケーブルとストリングライトの使い途めっさ聞かれたよw
んで、これ見せたら、思いっきり『悪趣味』って言われたよ(遠い目
その場に居合わせたたっちゃんこにまで同じ事言われたわ!(涙
「流石たっちゃん。一層容赦ないねw」
「立つ瀬無いっすねぇ……依玖さん……」
いいんだ。こうなる事は解ってた。
んで、私、前回の発注の際に1つやらかしてた事があってな、
私が頼んだストリングライトのセット、アレ、コーナー用アダプター入ってなかったんよ。
あのストリングライト、途中の端子の所をちょん切って専用のアダプタで繋げないと、
ちょん切った所だけしか光らなくなっちゃうから余った分が全て無駄になっちゃうんだよ……
「で、それを追加注文したんだ?」
「そうっす。依玖さん、それで観音さんに長いお説教喰らってたっすねー」
「え、アラジンはそこにいたの?」
「ちょうど、補習の最中でしたんでw」
「……大変だったね、提督」
実際に商品はどれくらいで来るの?
「で、前回頼んだ品物はどれくらいで来るんすか?」
一応中国は出発したらしいから、早くて月末、だいたい2月の頭の方じゃないかね。
まあ……無料配送で最も日数のかかる方法選んでるから、1ヶ月ならまだ早いほうだと思う。
「ボクの体感では、結構それより早く着いた品物の方が多い気がするな。
割と2週間から20日くらいあればポストに入ってる感じがする」
しっかりしたセラーに当たると、その日のうちに発送してくれて原産国出発までが早い気がするね。
そういう所は割と『トラブルを起こさないセラー』の確率が高いかな。
「依玖さん、『セラー』とか『メーカー』『サプライヤー』『バイヤー』と
いろいろ人や会社を指す言葉が出てきますけど、その違い、教えて欲しいっす……」
最低、個人でも越境ECでモノを買おうと思うなら、覚えておいたほうがいいよ。
この手の言葉はeBayなんかでも使うからね。
「『AliExpressはセラー選びが大事』ってのは、よく聞く話だよね」
そうそう。中華のセラーは大別すると
メーカーやサプライヤー・企業ベンダー・店舗持ちの小売業者が常設する『長期セラー』と、
仕入れた商品を売り捌くまでの短い期間だけ開いてる『短期セラー』に分かれるんだ。
これが結構大雑把な人がやってるセラーだったりすると、
発送時期までアバウトになっちゃうって事があるw
……まぁ、それでも無事に商品が届けば良いんだけどね。
商品が届かない原因 -Buyer Protection(購入者保護)の話-
さて、ここからは『商品が届かなかった時の対処』についてやっていこう。
商品の到着が遅れる理由は、ざっと分けるとこんな原因がある。
「荷物キャンセルは、提督、2度喰らったことがあったね」
そうそう。商品額は150円程度だったんだけど、SSと一緒に『発送キャンセルされたって出てるよ』と機械翻訳使ってセラーに問い合わせしたら、『Open Disputeで返金申請してもう一度注文してください』って返事が来た。言われた通りにしたら、再注文から2週間半で来たよ。
その際、お金がドコモ口座に戻ってくるまでには10日程かかったかな。
「『Open Dispute』って、何すか?」
「『紛争』のこと。運営元に間に入って貰って、セラーとする話し合いの事だよ。
提督が『受け取った商品を確認します』ってボタンを押さない限り、提督が払ったお金は運営元が預かってるから、このメニューからじゃないと返金申請ができないんだよ」
「え、払ったらすぐに売り手側に行くわけじゃないんすか?!」
「そうそう。『お金だけ取られて商品が来ない』っていう詐欺防止のために、代金は運営元が一旦預かって、商品の到着が確認できてから売り手側に支払う仕組みになってるんだ」
「なるほど……なかなか手の込んだ造りになってるんすね……」
とは言っても、『購入者保護(Buyer Protection)』期間が切れると、その時点で代金はセラーに振り込まれてしまう。こうなってしまうと、商品が届かなかったり、届いたとしても壊れてたり、品違いがあったりした時に紛争に持ち込めなくなってしまうよ。
この購入者保護期間は2020年1月現在では60日、一部品物だと20日とかもっと短い場合もある。
延長するには、PC版のAliexpressから『My Orders』メニューに入る。
Awaiting Shipment(発送前)の商品に対しては『発送猶予期間の延長』、
Awaiting delivery(商品到着待ち)の商品に対しては『購入者保護期間の延長』をそれぞれ申し立てることができる。

『Awaiting Delivery』(到着待ち)時の購入者保護期間延長の手続き。
字が小さすぎてわかりにくいが、このリンクをクリック。

購入者保護申請用のフローティングメニュー
発送前の『発送猶予期間』が切れた場合は、自動的に注文がキャンセルされる仕組みになっているよ。
なかなか商品を送らないセラーのおケツを叩く為のモノですな。
勿論、待ちきれない場合はこちらからの注文キャンセルも十分にアリ。賢く使おう。
「依玖さん的には、どのくらいの期間が過ぎたら延長して貰うべき、ってのはあります?
流石に買ってすぐ延長……ってのも、アレっすよね?」
延長の手続きをしても、セラーが承諾しないと期間が延びないよ?
私は残り30日~20日を目処で延長を入れるようにはしているけど、1回しか使った事ないな。
「え、自動で延長してくれるもんじゃないんすか?」
んなわきゃないでしょ。理由なしにどんどん延長されたら、何時までもセラーにお金が行かないよ。
一応申請時点では好きな数字が入れられるようになってるけど、最終的にはセラーが調整した数字で延長される。延長したことを連絡してくれるかどうかはセラー次第なので、こまめに購入者保護期間の残日数を確認しに行ってね。
もしセラーが許可しない場合は、メッセージで直にやり取りする必要がある。
「それでも解決しない場合は……?」
(この件をAliexpressに報告します)
「あ、『報告』って事は……」
察しが良くなってきたね、アラ坊。
そう、Open Disputeに持ち込むぞ、って事。
実は、Aliexpressって割と中華企業の中では顧客第一主義を守っている所だったりして、結構出店側の立場って弱いみたいなのだよね。報告一発、即営業停止になった所もあるみたいだし
なので、セラー側はとかくこの紛争事案を嫌がる傾向が強い。
脅しに乗ってこなかった場合は、遠慮なくOpen Disputeをポチって良いからね。
守るべきは、自分のお金。
――と、いうわけで、購入者保護の延長目安としては、
最初の保護期間の半分を過ぎた辺り、最低でも10日前には申請しておこう。
保護期間が短かった場合は、すぐに40日程度の期間延長を申請するのもアリ。
正当な理由があれば延長には応じてくれるはず。
今回はこの辺でシメるよ。次回はいよいよ最終回、商品が届いた後の手続きと
『Aliexpressトラブルシューティング編』をして、終わりにしようと思う。
モガミン、アラジン、毎度お疲れ様。補習が必要な場合はまた教えてね。
コメント