【PC講座】ポッドキャストづくりに必要なもの -オーディオインターフェース編-【番外編】

 シアン文字=アルテミス(左) 橙文字=陸奥守吉行(吉行あんちゃん/真ん中)
 黒文字=ファントム(右)

 さて、そいじゃー実収録を始める前に、必要機材の話から入ろうか。 前回は、『スマホだけでも良いけど専用機材には勝てない』って話で終わっちゃったもんね。
 カモーン、アルテミース!
「はい、はーい! よびましたー?」
 うん。あのね、ファントムさんが『こえログ』一緒にやる事になったから、
 そのための必要な機材の選び方なんかをね、私と2人で説明していこうかと。
「よろしく頼む、アルテミス」
「りょーかいです! ポッドキャスト専用の機械のおはなしで、いいですね?」
「そうだ。まずは最低限、どんな物が必要か教えて欲しい。
 ただし、お前が処理する前提で
必要な機材を教えて貰いたい」
 ん、スマホ用装備の話はすっ飛ばしちゃって良いの?
「それは普段の依玖重を見ていれば、だいたい解る。
 それに、そちらの話は吉行の方が得意そうだからな」
「得意っちゅうほど得意、っちゅうわけでもにゃあがの。
 まあ、アルテミス前提に絞るんはわしも賛成じゃ。
 どのみち、質を求めたらフル装備のアルテミスに行き着くきに」
 解った。ではここは『パソコン講座』らしく、
 『パソコンで収録することを前提にした』装備の話をさせてもらうね。
 スマホ用は後でさくたろ先生を誘ってやるかな。

パソコンでポッドキャストをやるために

「パソコンでポッドキャストをやるとき、オンボードサウンドをそのままつかうなら、
 マイクがあれば、あとはAnchorなどのサービスでなんとかなりますよ」
「音声の手直しなどはどうするんだ?」
「それは、『とること』になれてからかんがえましょー。
 専用編集アプリはあればべんりですけど、
 さいしょからつかいこなすのはむずかしいですから」

 これはアルテミスの言う通り。割と録るときに気をつけていれば編集なしでもそれなりに聴けるものは作れるし、一部サービスは簡単な編集機能も備えてる。
 『AUDACITY』のような無料の編集アプリもあるから、どうしても使いたいとなったら、まずはそこから入っていくのが良いんじゃないかな。
「かならずたしかめてほしいのは、
 マイク用のジャック(差し口)があるかどうか、です!
 マイクジャックがあれば、3.5mmミニピン規格のマイクがつかえますが、
 マイクジャックがないパソコンでは、
USB接続でつかえるオーディオインターフェースや、USBマイクをつかわないといけませんからねー」
「そう言えば、依玖重が買おうとしている専用集積回路付きの基盤は、
 この場合は使えないのか?
「これから、そのおはなしをしようとおもうですが、
 さきにいっちゃうと、デスクトップパソコンならつかえるかも、です。
 ノートパソコンだとダメです。バスカードがつかえません。

 ……ますた様、こんかいのおはなし、
 オーディオインターフェースだけでいいですか?」

 了解だ。USBマイクに関しては便宜上ここである程度やってしまうけど、まずは『全ての音の通過口』であるオーディオインターフェースのことをやっていくことにしよう。

オーディオインターフェースの役割

オーディオインターフェースとは:
 DAC(デジタル-アナログコンバータ)とADC(アナログ-デジタルコンバータ)を内蔵した機器の総称。
 低価格帯の物だとマイクジャックと『ステレオミキサー機能』の追加程度に留まるが、一定の価格帯以上になるとマイクプリアンプ(マイク用の増幅器)・ヘッドホンバイアンプ・コンデンサマイク用の『ファンタム電源』やMIDI機器接続口など、多岐にわたる機器を接続できる、本当に『音の出入り口』としての役割を果たす。
 また、システムに認識させた後は音関係の処理を全てこちらで行うようになるため、CPU他内部機構への負担軽減やレイテンシ(遅延)対策にもなる。

オーディオインターフェースの種類:

○USB接続型オーディオインターフェース

  • USB端子に刺して使う形の外部接続型オーディオインターフェース
  • 接続規格はUSB2.0が多い。最近はUSB3.0やUSB-C接続のものも増えた
  • USBの規格を合わせないと、強烈なノイズの原因になるので注意されたし
  • 外部接続故にパソコン本体からのノイズを拾わない
  • ただし接続安定性・遅延の発生率は内部接続型に劣る
  • 高性能の物は大型化しがちなので設置面積を考える必要がある
  • 安価(1000円台からある)
  • パソコンの種類を選ばない、対応していればスマホやタブレットにも使える

○サウンドカード(内蔵型オーディオインターフェース)

  • マザーボードの『PCI-Express』バスに差し込んで増設するタイプの基板
    内部接続故に処理速度と接続の安定性は抜群
    ただし、刺す場所の関係上、グラフィックボードや電源ユニットからのノイズを拾いやすい
    (そのため、高価格帯の物はシールドでバッチリ防御されている)
  • PCケースの形状によっては装着できないものもある
    (特に『スリムタワー型』のPCの場合は『ロープロファイル対応』かどうかを確認。通常サイズの物は、スリムタワー型のPCにつけると筐体ケースの蓋が閉まらなくなる
  • ノートパソコンには使えない
    (ノートパソコンのマザーにはそもそもPCIカードバスがない上に、
    主要部品がはんだ付けされているので素人には触れない)
  • 装着にPC自作の知識が少々必要

○ミキサー(オーディオインターフェース一体型)

  • 入力端子に繋げられた楽器の音を、文字通り『混ぜ合わせる』ための機器
  • マイクプリアンプ・ファンタム電源が内蔵されている物もある
  • 手元で各機器の音量調整ができるのは非常に便利
  • 音楽用以外にも、動画用の特殊効果を入れることのできる『AVミキサー』というものもある(ただしお値段は音楽用以上に張る)
  • 多彩な音声エフェクトを手元操作ひとつで入れられる
  • ポッドキャスト……よりはガチで音楽・動画制作をやりたい人向け
  • 高性能の物は大型化しがちなので設置面積を考える必要がある

○USBマイク

  • USB端子に繋げるだけで音声入力ができるマイク
  • オーディオインターフェイスが内蔵されている(録音特化)
  • 電源はUSBから給電される為、給電機能のあるカメラアダプタに対応していれば、スマホやタブレットでも使い回しできる
  • 置き方を工夫すれば設置面積を取らない

 ――と、まぁこんな感じで、ざざっとそれぞれの特徴を挙げさせて貰いました。
 個人的には、再生機能と録音機能の両方を強化したいなら
 USB接続型かサウンドカードのどちらかをお勧めかな。
 録音特化ならUSBマイクでいいと思う。最近は録画ソフト側の高性能化とWindows7からの仕様変更で、ステレオミキサー機能が無くても『PCから鳴らす音』『マイクから入力される音』の両方をいっぺんに録れるようになったから。

「なるほど。こうしてみると、依玖重があのモデルの基板を選んだ理由が見えてきた。
 アレには確か、マイク用の電源が付いていると言ったな?」
 その通りw 現状、ファンタム電源搭載のサウンドカードはAE-9のみですから。
 下位モデルのAE-7のモジュールは3.5mmジャックだけなんで、電源の必要なコンデンサマイクを使おうと思ったら、別途マイクアンプかUSB接続型のインターフェースを買わないといけなくなります。
 そうなると、折角買ったサウンドカードも意味がなくなっちまいますからネ。
「意味がなくなる……とは?」
「WindowsのOS上では、いちどに音をならせる機器はひとつだけなんです。
 だから、サウンドカードとUSBのインターフェースがいっしょにあったら、どちらかひとつしかつかえません。
これをおぼえておかないと、むだがいになるですよ」
「知らずにおったら、観音が怒りそうな話じゃのう……
 しかも、どれも額のでかいもんばっかじゃ。取り返しが付かんわい」
 それな(遠い目)
 だから今回、必死こいて調べましたわよ……どっちを買うべきか……
 iPhoneでの使い回しを考えるならUSB-C接続のできるインターフェースかと思ったけど、
 正直小型筐体でも2Kg超の機体を持ち歩いて、外でも収録やるかってーと……ね。

 それだったら、まだこうした小型マイクを買ってiPhoneにつける方がまだ使いでがある。
 歩きながらでも綺麗な音で録れるのはいい。どっちかってとライブ配信向きな気がするけど
 ――それに私、腐ってもやっぱゲーマーなんで。今後またSteamに大量に転がってるFPS系やアクション性の高いゲームやろうと思ったら、再生音質の向上は必要不可欠だと思ったし、そう考えると、処理の足を引っ張るUSB接続型は最初から私の選択肢の中にはなかったね。ゲーマーならばサウンドカード一択よ。
「自分の貯めた金で買うとるんじゃ。文句言われる筋合いはないわい。
 そこは胸張ってええとこじゃぞ、依玖」
 う、うん。あんがと。
 時間はかかるけど、スピーカーも必要に応じて買い換えようかなとは思ってるよ。
 ……その前にマイク買わなきゃだけど。
「いちおー、あのチャイナラベリアマイクでも、
 すこしは音がきれいになるとおもうですけどねー……」
「インターフェースひとつでそがな変わるもんながか?」
かわります! オーディオインターフェースは『音専属の処理装置』なので、
 つかわれているチップがよければ、それだけでかなり音環境がかわるです!
 やすものだと『やっぱりスマホにまけちゃう』ですけども」
 その辺は、実は私、既に実践済みなのよねw
 昔、まだニコニコ動画でMight&Magicの動画シリーズを作ってたとき、
 収録機材にSoundBluster X-Fi Elite Pro(当時フルプライス4万円の品)と3000円くらいのヘッドセットを使って動画録ってたんだ。
 これに乗り換えるまでは5000円くらいのエントリーモデルのサウンドカードを使ってたんだけど、それまでの動画と聞き比べしたら如実に違い出てたからね。音がめっちゃクリアだし、割れない。
「なるほど。『まずオーディオインターフェースありき』という考え方は、
 そこから来ているわけか」
 それもあるんだけど、最初にどんな機器を使うかをしっかりプラン立てておかないと、
 さっきの『コンデンサマイク使いたいけどファンタム電源がない』とか、『楽器を繋ぎたいけど差し込み口が……』ということになったときは買い換えの必要性が出てきてしまう。
 だから、『後からやりたいことが増えそうな可能性がある』ときは、最初からそれなりのオーディオインターフェースを買っておいた方が良いんだ。

今回のまとめ -『その先』があるかどうかで決めよう-

 ――というわけで、今回のお話のまとめね。

○『音声だけが録れれば良い』『スマホ配信にも使いたい』=USBマイク
○『聞く方の音質も上げたい』『ゆくゆくは動画や音楽もやりたい』
 『設置スペースがそれなりに用意できる』
 =USBオーディオインターフェース・ミキサー
○『聞く方の音質も上げたい』『用途はゲームが中心』
 『設置スペースにあまり余裕がない』『自分でパソコンが弄れる』
 =サウンドカード

 もちろん、複数用意して用途によって使い分けるのも十分アリ。
 その場合はコントロールパネルから適宜切り替える形になるかな。
 私もね、余裕があればUSBマイクを1本買ってね、ミラティブ配信の時はそっちを使ってやっていこうかなって考えてたりするんだよね。
 一応PCモニターにゲーム画面をミラーリングして、そこからミラティブ配信する方法もあるけども。ちょいと難易度難しめ。あと遅延の問題もあるs

 さて、次回はいよいよポッドキャスト収録の肝心要、
 『マイク』のお話に移ろうかな。
 ファントムさん、クリスティーヌさんに話は通した?
「大丈夫だ。承諾は取れている」
 了解。次回から正式に彼女もお呼びしますね。
 

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